W260NC

弱ドンシャリのような音の傾向で、それでも十分好きな傾向なのですが、このイヤホンはそれだけでなく、中音域を非常にクリアに鳴らしてくれます。廉価なイヤホンにありがちな中音域がこもって埋もれがちな感じとは違い、中音域をちょっと手前で鳴らしてくれてるような感覚のため、低音の迫力はそのままにクリアなボーカルも存分に楽しめるという、聞いていてとても楽しいイヤホンです。この聞こえ方、2ドライバーの恩恵ですかね？大好きです。ハマる人にはハマるかと。
ただ、残念なのはイヤホンのタッチ操作のバリエーションが非常に少なく操作性に難があることですね。左右２パターンずつはちょっと少なすぎるかと…他社製品のように左右1回タップや長押しでも操作ができると言うことないんですが。ファームウェアアップデートとかでなんとかならないですかねー。

普段はソニー製のヘッドホンを使用していますが、負けずとも劣らないノイキャン機能です。
流石にパッシブノイズキャンセリングの面では劣りますが、アクティブ面では小ささを考えれば十分です

初めて聞いた瞬間、”おおっ” と思わず声が漏れてしまうほどの高音質に驚きました。
極低音～低音域の沈み込む様な低音再生能力は、再生する音楽の土台をガッシリ強固に表現してくれます。
中音域は、低音域からのつながりも良好で、伸びの良い臨場感のある音を楽しめます。
高音～超高音域は、繊細な音の楽器までキレイに表現されていて、音の華やかさを引き立ててくれています。

一万円そこそこの金額でこれだけの音を聴かせてくれるこのイヤホンは当たりです。
正直、もっと高額のイヤホンとも勝負出来る音質だと思います。

ANCは結構強めに効き、周囲の環境音に関してはほぼ抑圧されて気にならなくなるレベルです。
ANCのONとOFFでイヤホンから再生される音に差があります。
差というのは、ONでバスブーストされている様な低音域の底上げがあり、OFFにすると低音控えめになって軽やかな音を楽しめます。

LDACで聴く場合には、アプリのEDIFIER ConneXでマルチポイント接続をOFFにする必要がある点だけ注意が必要です。ONのままではAACが適用されてLDACにはならず、しばらく悩みました。

1万円付近のイヤホンとしては高級感のあるデザインで、レザーが他のイヤホンとの差別化が出来ています。スマートフォンなどとのペアリングはスムーズで、専用アプリを使用することで細かい調整も出来るようになっていました。音質はクリアで臨場感のある素晴らしいものでした。
耳へのフィット感も問題なく、耳から抜け落ちることもなかったです。

この手のイヤホンとしては仕方ないのかもしれませんが、ケースのマグネットがしっかりとしているのとイヤホンがつまみにくい形状なので、ケースからイヤホンを出すのに少し手間取ることがあります。

バッテリーもワイヤレスとしては十分長持ちです。

ケースからの出しやすさがもう少し良かったらと思いますが、デザインと音質の良さを感じられる良いイヤホンでした。
カスタマー画像

音質重視のイヤホンで、ノイキャンなどの機能を重視して買うイヤホンではないかと思います。
ノイキャンは無いよりはマシですがそこまで強くありません。必要十分ではあるのですが同価格帯他社製品と比べ強みになるほどではありません。エアコン・パソコンなどの音は割と突き抜けてきます。低音域をカットすることはできても中音域以上の音はあまり消えないイメージです。
外音取り込みは籠った感じはありますが、それなりに使えるかと思います。
ワイヤレス充電などの対応はありません。
デザインはレザー風プラスチックでそこまで高級感があるわけではありません。ケースは商品写真よりも良く見えますが、本体はテカテカプラスチックの本体からレザー風の棒が生えているデザインで何と言うか安っぽく感じます。

肝心の音質ですが、イヤホンと思えないほど音場が広く、それでいて解像感も高く広がりのある音場でしっかりすべての音が聞こえるイメージです。
音のバランスとしては、高音・中音・低音とバランスよく出ているイメージです。
高音域は刺さる手前のキラキラ感がある音を出しつつも強すぎることはなく、解像感の向上に一役買っている印象です。
低音域はドスドスと重い音で鳴る、というよりは小気味の良い印象で、量感は十分に、ただブーミーにならない範囲で気持ち良く効かせてくれます。
あえて後回しにした中音域ですが、これが厚みがあって良いです。上記の高音・低音域をもったイヤホンはあるのですが、どうしてもドンシャリ傾向で中音域が弱くボーカルが遠いものも多いです。ただこのイヤホンは中音域にも厚みがあり、広い音場の中でもしっかり芯を持った印象があります。
イコライザー機能はありますが、標準・ポップ・クラシック・ロックのプリセットから選ぶ形式で、そこまで大きく傾向が変わるというよりも、ポップは中音域、クラシックは高音域、ロックは低音域を少しづつブーストするような印象です。

同社のイヤホンではミドルクラスだと思いますがこの価格帯とは思えない音質だと思います。機能性は微妙ですが、音質の良さを追求しつつ1万円台のイヤホンを探している方にお勧めです。